今週のお題「好きな公園」
ですか。
そりゃ、「赤い公園」に決まってるじゃないですかw
ってことで、去年の10月にお題で書いた、この記事をマルッと再掲。
と言いつつ、
実は去年投稿したあと、ちょこっと追記してたんです。
追加で最後に貼った曲『塊』。
これはプログレなおともだち の皆さん、必聴ですぞ!
(かてて加えて、今回用にさらに追記もしてます)
好きな赤い公園10選
ちょうど1年か…。
昨年2020年10月18日。29歳の若さで急逝した不世出の天才・津野米咲。
そして、彼女がいたバンド・赤い公園は、今年2021年に解散しました。
このバンドを一言で表現するのは難しいけど、ミュージック・マガジンで土佐有明さんが書かれた文章が、これを説明するのに非常に都合がいい感じなので、ウィキペから引用します。
月刊音楽雑誌『ミュージック・マガジン』は、赤い公園の音楽性と楽曲について、「ハードコアとポスト・ロックとトイ・ポップと昭和歌謡が溶け合うことなく混在する音楽性は、あまりにも雑多で乱脈。ほとんどの曲が3分以内だが、1曲に込められた情報量は多く、変則的な構成や目まぐるしい展開で聴き手を撹乱・幻惑させる」「独創的で複雑なアレンジ」と批評している
うん。全然一言じゃないよねw
で、上記諸々含めまして、ワタシ的には、赤い公園はプログレなんです。
「また、ジジイの戯れ事か」と言うなかれ。
「赤い公園 プログレ」で検索すると、同意見、超・多数であることがわかります。
(ま、ググってトップに来るの、私のブログなんだけどw)
ウェットなことを書きはじめると、もう1年経つちゅうのに落涙してしまいそうになるので、淡々とオレ的お薦め動画を貼っていきます。
※このブログのポリシーとして、公式もしくはそれに準じた動画しか貼りません
1.交信
最初の出会いがこれ。これもうプログレでしょ。
ココログの方に書いた文章を、ここでも引用しておく。
レトリックに富みまくった歌詞。
四人囃子の「空飛ぶ円盤に弟が乗ったよ」のアンサーソングであるかのような内容。
間に挿入される「いかにもプログレっぽい」慣用表現のinterlude。
(しかも、そのフックを1回しか出さない潔さ!)
しかし何にも増して、曲全体に通底する「老獪で極めて習熟度の高い」ソングライティングのスキル。
個人的には、脳内で小川美潮さんの声に変換されて聴こえる楽曲です。
(あ、一応書いておきますが、現・チアキ、佐藤千明さんのVo.も最the高に高級である事に異論はありません)
2.NOW ON AIR
今でも「交信」の次に好きな曲。
ポップなんだけど、なんかね…なんだかね…。*1
3.風が知ってる
うん。プログレです。ありがとうございます。
4.ひつじ屋さん
はい。プログレです。ありがとうございます。
5.のぞき穴
ある意味、プログレです。ありがとうございます。
6.黄色い花
可愛らしい曲。この振り幅の広さが好きなんだよね。
7.journey
もはやプログレです。ありがとうございます。
8.絶対零度
どうしようもなくプログレです。ありがとうございます。
いや、ホントどの曲にも通底した話だけど、メジャーレーベルから出せるギリギリのアレなのよ。メロディが聴き易かったり、美しかったり、ポップでキャッチーだったりするので、印象としては、そうならないってだけで。
こんな曲ばっか書いてたら、そりゃ命削るよなぁ…。
9.pray
亡くなった翌月にアップされた動画。
津野さんがハンドルを握っていて、他のメンバーが車の外に出ていくのに、津野さんだけ車に残るシーン。ヤバ過ぎでしょ、これ…。
10.オレンジ
「pray」と両A面のラスト曲。
これなぁ、ホントしばらくまともに視れなかったわ…。
(個人的には、pray の方が冷静に視れた)
他の投稿でも書いているので、繰り返しになるけど、私は「津野さんが『プログレっぽいものを作ろう』と考えて曲を作っていた」とは思っていません。
お父さん(作曲家)のCD棚には、そこそこプログレはあっただろうとは思います。
でも、それよりは、もう「魂の発露」でプログレになってしまう、って言うアレだと思いますね。
なったお( ^ω^)そうなったお( ^ω^)
そう言うことです。
で、10選は難し過ぎました。「Highway Cabriolet」「今更」「KOIKI」を涙を飲んで外しています。
お題の主旨に反するけど、最後に貼っとくーw
なんかー、ちょっとしんみりしてしまったので、最後のお題に行く前に、もう一つ、「好きな◯◯10選」やります。
次は「リヴァプールの残虐王」カーカスで!
<追記>
私のプログレの師匠から、
「何ゆえ『塊』が入ってないのか説明せよ」
と言う物言いが入りました。
私のブログは、「公式またはそれに準ずるもの」以外のリンクは貼らないようにしています。その旨、伝えましたら、
「静止画の音声のみならオフィシャルなものがある」
との返信が。
これは、「これを貼りなされよ」と言うことですね。
あー、この動画認識してなかったわ。
と言うわけで追加で貼っておきます。
うん。
って感じですわね。
はい!(編集点)
2022年に戻ってまいりました。
この最後の『塊』ですが、これねぇ、我々リスナー側としては「うは!これは…」ってなる曲だけど、おそらく多くの同業者(特に津野さんに近しい場所にいる人たち)にとっても「うわ、ここまでやっちゃうか…」と心胆を寒からしめる曲だったのではないか、と思います。
さて、脱退したチアキ(佐藤千秋)さんに代り、新たなヴォーカルとして加入した石野理子さんは、アイドル・グループ、アイドルネッサンス出身。
私を見てもわかるとおりw、うるさ型の多い赤い公園のファンの中には、後任ヴォーカルがアイドル出身と言うことに対して「何でよ!!」となった人も多かろうと思います。
まぁ、そこは、その後のライブなどで実力でねじ伏せたかな、とは思いますけど。
私はと言うと、実は石野理子さんのことは BABYMETAL を経由して元々知ってはいました。
ヴォーカル SU-METAL の中の人、中元すず香さんのアクターズスクール広島(ASH)の後輩なんです。
「アイドル」と言うものを一つの技術職だと捉えた場合、ASH は「高専」のようなもの、と言うイメージがあります。
ぱふゅ〜むの3人、中元すず香、中元日芽香(SU-METALのお姉さん)、鞘師里保、みんな、
「これがある(腕を叩く仕草)」
って感じ。
私は、アイドルネッサンスの活動内容こそ、ちゃんと知っていたわけではありませんでしたが、「ASH出身なら腕はありそうだな」と根拠なく考えていました。
何より、津野米咲と言う天才の審美眼に適った人選なので、心配はあるまい、的なね。
(これも根拠はないけど、会社側がゴリ押しでねじ込んだとは考えたこともありません)
以前は、ここまで説明するには至らなかったですが、さくら学院の「弾いてみた」動画を晒した今、何を臆することがありましょうやw
と言うことでさらに追記してみた。
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*1:なんかね…なんだかね…:これね、最近わかったわ。個人的な印象なんだけども、チャクラの「まだ」って言う曲が想起されて泣けるんだわ。